「おりもの」についての悩みがあってもなかなか受診できない。
「こんなことで受診していいのかな?」
「なんだか恥ずかしい」
「正常がどうかがまずわからない」
「身近で相談できる人がいない」
受診した多くの方がそういった思いを抱えて、勇気を出して受診しています。
いつもと量やにおい、色が違う。。。
気になることがあってもなかなか受診するまでに
時間がかかってしまうこともあると思います。
しかし、もしかすると治療しなくてはいけない病気の前兆だったりもするので、
なるべく早めに病院に行くことをお勧めします。
ブライダルチェックの検査項目にも「おりもの検査」がありますので、
どんな検査かを知っておきましょう。
おりもの検査(膣分泌物検査)とは
おりものは膣から分泌される成分のことで、おりもの検査は膣分泌物検査とも言われています。
女性の膣には炎症性疾患や性感染症などが生じることがありますが、
これらを膣から分泌される成分から調べる検査です。
おりもの検査の方法は2種類あります
顕微鏡検査とDNA検査があり、感染症の種類によって異なっています。
顕微鏡検査では主にトリコモナス、カンジダについて調べます。
DNA検査ではクラミジアや淋病について調べます。
顕微鏡検査は、おりものを少量とり、プレパラートというガラスの上に載せます。
そこに一滴の水を加え観察します。
トリコモナスに感染している場合は、
楕円に尻尾が生えたような形をしたものが動き回って見えます。
カンジダはカビの一種で、サボテンのような細長いものの先端に
丸い球体がくっついたような形をしています。
DNA検査では細い綿棒のようなものを使って膣内の分泌物をこすりとります。
それを遺伝子診断法(リアルタイムPCR法)によってクラミジアや淋病を検出します。
結果が出るまでに2〜7日間の期間が必要になります。
年に1回はやっておいたほうがいいおりもの検査
おりもの検査は、婦人科の一般検査です。
「膣からの分泌物の量が増えた」
「おりもののにおいが気になる」
「おりものによるかゆみがある」
など少しでもいつもと違うと感じた場合は検査を受けるようにしましょう。
性感染症は上記のような自覚症状が全くないものもあります。
初期の段階では治療によって早く完治する場合がほとんどですが、
長期にわたって放置することで、完治までに時間がかかる場合は、
出産・妊娠に影響を与える場合もあります。
パートナーが変わった時や、
年に1回は健康診断くらいの感覚で調べるようにすると安心です。